宮古島について

宮古島ってドコにある?

宮古群島は、北東から南西へ弓状に連なる琉球弧(りゅうきゅうこ)のほぼ中間にあって、北緯24度~25度、東経125度~126度を結ぶ網目の中に位置しています。沖縄本島(那覇市)の南西方およそ300km、石垣島の東北東およそ130kmの距離にあり、島全体がおおむね平坦で低い台地をなし、 最も高い横竹山地で114mです。
地層はほとんど隆起サンゴ礁の琉球石灰岩からなり、砂岩と泥板岩が重なり合ったブロックで形成されています。土壌は弱アルカリ性または中性に適し、総面積の52%(約1万2千m²)が耕地面積です。

どれくらいの広さなの?

宮古群島は大小八つの島(宮古島、池間島、大神島、伊良部島、下地島、来間島、多良間島、水納島)からなり、宮古島が最も大きく、圏域の総面積の約70%を占め、群島の中心をなしています。
圏域の総面積は226.48k ㎡で、県土総面積の約10%を占めています。宮古圏域の海岸延長は、約222.9 ㎞です。

宮古島の気候

宮古島地方は、高温多湿な亜熱帯海洋性気候に属し冬も比較的暖かく、夏は海から吹く風が炎暑を和らげてくれます。四季をとおして暖かい気候で年平均気温の平均値は摂氏23.3度、年平均湿度は79%となっています。1~2月がもっとも寒く、同月の最低気温の平均値は15~16度、極値は6.9度(1967.1.16)が観測されています。5月中旬頃から6月下旬までは梅雨で、この時期に年降水量(平年値2019.3 ㎜)のおよそ20%が降ります。梅雨が明けると本格的な夏になり、9月頃までは真夏日(日最高気温が30℃以上の日)と熱帯夜(夜間の最低気温が25℃以上の日)が連日続きます。
夏秋季は台風シーズンで、特に9月頃強い台風が来襲する傾向があります。台風は、強風や塩害により農作物などに大きな被害をもたらし、航空機や船舶などの交通機関に大きな影響を与えます。しかし、一方で台風は干ばつをなくす恵みの雨をもた側面ももっています。
10月頃になると朝夕が涼しくなり、寒露(24 節気のひとつ)の頃には、宮古島の秋の風物詩である「サシバの群れ」が東南アジアで冬を越すための中継地として本土から飛来します。

宮古島の農業

宮古地域は温暖な気候と平坦な台地から成る農地を有し、耕地率は51.9%と高く農耕上恵まれた条件にある反面、毎年来襲する台風、干ばつ、病害虫の発生等自然災害のほか、河川がないため水利条件に恵まれないことや、土壌はほとんど島尻マージと呼ばれる琉球石灰岩土壌で、一般に土層が浅く保水力が乏しいため干ばつの影響を受けやすい等土地生産性が低く、農業をとりまく自然環境は厳しいものがあります。また、沖縄本島から約300km離れた島であるため、農産物資の輸送面での負担を負っています。

このように、宮古地域の農業は自然的、地理的、社会的な制約のもとで、さとうきびを基幹作目とし、肉用牛との複合経営を基本に展開し、葉たばこの生産も着実に増加しています。
近年は、本土の端境期をねらった冬春期出荷用としての野菜や熱帯果樹の生産気運が高まり、作物の多様化が進展しています。

宮古島の水産業

宮古島周辺は熱帯海洋域に属し、黒潮の流れに隣接し漁場が近く、水産業の立地条件として比較的恵まれた位置にあります。
宮古圏域の水産業は、沖合では浮魚礁(パヤオ)を利用したパヤオ漁業(流し釣り、竿釣り、曳き縄)やカツオ一本釣り、曽根周辺での底魚一本釣り漁業、沿岸ではタカサゴ類を中心とした伝統の追い込み網漁業や、銛突き漁、モズク、クルマエビ等の海面養殖業等が盛んに営まれています。

宮古島の観光業

宮古島を訪れる観光客は年々増加の傾向をたどり、このような中で、大型リゾートホテルのほかにも、新しい観光施設等、観光関連施設整備は着実に進展しており、今後の滞在型観光への展望が開けつつあります。
また、全日本トライアスロン宮古島大会が国際的規模のイベントとして定着し、各種スポーツ団体の合宿等、スポーツ・レジャーのメッカとする「スポーツアイランド宮古島」としての基礎固めが着実に浸透しつつあります。

その他にも「美ぎ島ミュージックコンベンション」や「MIYAKO ISLAND ROCKFESTIVAL」など多様なイベントが多数行われております。
観光資源としては、半島、湾入、砂浜など変化に富んだすぐれた自然景観に恵まれ、更にクイチャー、宮古上布あるいは多良間村の8月踊りなどに知られる民族芸能、伝統織物、伝統行事等、独特で豊富な文化的資産があります。